本格ライトノベル大賞のあゆみ
本格ライトノベル大賞は、2007年ごろから京大SF・幻想文学研究会内部で行われていた「京大SF研ライトノベル大賞」を、2010年に対外向けに改名し、リニューアルすることで始まりました。翌「第二回本格ライトノベル大賞」において現在のレギュレーションが整備されました。第四回本格ライトノベル大賞ではオブザーバーとして早稲田現代文学会が参加、第五回からは正式に合流の運びとなり、現在の本格ライトノベル大賞委員会が発足しました。
本格ライトノベル大賞は、その年の選考期間内に発表されたライトノベル作品の中から、とりわけライトノベルファンの間でもまだ評価の定まっていない新人作家の作品を対象に、ジャンルに資する優れた作品を発掘・紹介することを目的として開催されています。発足の経緯及び賞の名の由来などについては京大SF研ブログに掲載されている第一回選考座談会体験版の中で詳しく述べられていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。
歴代の最終的なノミネート作は以下の通りです(○印は大賞受賞作)。
第一回 →コメント
- ◯伊藤ヒロ『アンチ・マジカル~魔法少女禁止法~』(一迅社文庫)
- 綾里けいし《B.A.D》シリーズ(ファミ通文庫)
- 江波光則『ストレンジボイス』(ガガガ文庫)
- 北元あきの『竜王女は天に舞う』(MF文庫J)
- 木戸実験『破小路ねるのと堕天列車事件』(スマッシュ文庫)
- 籘真千歳『スワロウテイル人工少女販売処』(ハヤカワ文庫JA)
第二回 →コメント
- ◯新沢克海《マガミ》シリーズ(講談社BOX)
- 朝田雅康『二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない』(ファミ通文庫)
- 更伊俊介《犬とハサミは使いよう》シリーズ(ファミ通文庫)
- 神世希《神戯》シリーズ(講談社BOX)
- 耳目口司《丘ルトロジック》シリーズ(角川スニーカー文庫)
- 広沢サカキ《アイドライジング!》シリーズ(電撃文庫)
第三回 →コメント
- ◯鳳乃一真『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』(ファミ通文庫)
- 赤城大空『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』(ガガガ文庫)
- 榎宮祐『ノーゲーム・ノーライフ』(MF文庫J)
- 竹林七草『猫にはなれないご職業』(ガガガ文庫)
- ナカオカガク『キリングシュガー』(講談社BOX)
- 物草純平『スクリューマン&フェアリーロリポップス』(電撃文庫)
第四回 →コメント
- ◯津田夕也『《名称未設定》』(ファミ通文庫)
- 形代小祈『異端児たちの放課後』(電撃文庫)
- 賽目和七『人形遣い』(ガガガ文庫)
- 永島裕士『フルスケール・サマー』(電撃文庫)
- 一二三スイ『世界の終わり、素晴らしき日々より』(電撃文庫)
- 松岡万作『もえぶたに告ぐ ~DRAMATIC REVENGE STORY~』(HJ文庫)
参考
京大SF研ライトノベル大賞
2008年 森田季節『ベネズエラ・ビター・マイ・スイート』(MF文庫J)
2009年 石川博品『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』(ファミ通文庫)